恋愛と結婚は、旅と日常くらいの違いがある・・・。
と、角田光代さんはエッセイで書いていた。
だよね~。
恋愛は、ウキウキ&ドラマチック。
結婚は、そこから着地した安定した日々。
恋愛を飛び越えて結婚は難しいのと一緒で、日常を慈しむのも旅を経験して初めて分かるものなのかも。
旅行は好きです。
行く場所を決め、計画を立て、周りの観光地を調べてウキウキするところが一番エキサイティング。
・・・でも、その日々が絶え間なく続いたら、ウキウキもせず疲れちゃうかも。
家に帰って、ソファーに座ってTVをつけたらお笑い番組がやってる・・・そういう日常に戻った瞬間も大好き。
日常は、日々そこにあるもの。
堅固な土壌の上に地味に繰り返されるもの。
ドキドキ&ワクワクはないけど、自分の居場所があって、生活がある。
ヨガにも、同じように“旅”期と“日常”期があるんじゃないかな~。
私がヨガを始めた頃は、会社近くのスタジオで隔週土曜日の1クラスだけ通ってた。
ある意味イベントとして、手帳に書き込むような非日常アイテムでした。
そこがCloseになって、家から通いやすいスタジオを何軒かお試し受講した時期もありました。
アッチは行ったから、次はコッチに行ってみよう・・・なんか観光地を選ぶみたいに。
それでも週末に1回程度、まだイベントとしての位置づけだったように思います。
ある程度、そんなフラフラした期間を経て、「よし、いっちょアシュタンガやってみっぺ」と腰を据えて通い始めたところから、少しずつ日常へシフトしていったのだと思います。
今は、週5日朝起きたらマットに向かう日々。既に旅でも非日常でもなく、、、生活。
手帳に練習日を記入することもなく(ムーンデーだけ記入)、予定表にも書き込まないアイテム。
そこまで来るためには、、、やっぱり“旅”期としてのヨガを始めた導入期があり、フラフラする放浪記があったからじゃないかな。
初めてのスタジオでドキドキもし、他の先生を受けて浮気もし(笑)、慣れてきて隣りや周りと見比べたり。
散々やっての・・・着地 (*’▽’)。
それが無く、いきなり何も知らぬままアシュタンガのクラスに行ったら、きっとその1回で終了してたはず。
元来・・・キツい、苦しい、運動、、、嫌いだからね(笑)。
恋愛する時期があって、結婚する。
最初は人気のレストランで食事をしていたのに、、、何年も付き合ううちに近所の居酒屋が定番になる。
毎週デートのお出かけが、近所の買い出しの時間になったり。
色々ドキドキ&ウキウキがあってからの、、、日常を味わう段階へシフト。
私のヨガの歴史と一緒 (*’▽’)
初めてのアーサナにドキドキし、ミーハー丸出しで雑誌で有名な先生のWS受けたり、ヨガのアイテムを揃えてその気になったり、、、あの(今から考えればウカレポンチな)時代は、あれで良かったのよ。恋愛&非日常の期間。
今はすっかり落ち着き、すっぴんでマットでスーハーしてから1日が始まる。
スタジオも変えずに通い続けてる。(変えるとなったら、スタジオと離婚するくらいの気持ちかも)
今までの趣味で、そこまで日常に落とし込めたモノはなかったので、自分でも不思議。
きっと、いつかプラクティスから離れる時が来るでしょう。
(年齢とか生活の変化とか)
それでもこのアシュタンガと、もう結婚してるんじゃないか?っていう時期があるから、その後の私も作られている事は間違いありません。
ホンモノのアイカタさん、このまま不思議クンのまま、一緒に居るんだろうな~。
割れ鍋に綴じ蓋。
デートしてた20代、、、はて?記憶にないくらいすっかりお互い歳をとり、日常になってますけど。