ヨガの小路を散歩して

アシュタンガヨガの練習日記、ヨガや旅のことなど綴っています

私欲がない人

ネズミーランド(実家:只今ネズミちゃんと格闘中)、住人の私の母は、とにかくお人好し。

 

一杯おかずを作ってご近所に配ったり、留守中の犬の散歩や戸締りまで請け負う。

それを当たり前のように。(もちろんタダ)。

 

「困った時はお互い様よ」

なんて言いつつ、絶対的に人助けの割合が高い。

 

私も実家に立ち寄ると、すでにその日の夕飯のおかずが持ち帰りタッパーに準備されているし、作り置きの冷凍にしたおかずも持ち帰るために、リュックで行く通例になってます。

 

先日そんな実家立ち寄りの翌日、電話で「自分用にとっておいた作り置きのおかず、友達が元気無いって言うから、食べなさいってあげちゃったのよ。だから味見してないのだけど、大丈夫だった?」と。

 

自分の分を分け与える事を何とも思わない人。

味の心配してるほどお人好し。

 

そう言えば、いつもそうだ。

 

自分用に買ったものを、何も考えずに困ってる人に差し出す人だ。

おにぎりも、缶コーヒーも、お菓子や食材まで。

 

あげる事なんてなんともなく、貸し借りなんて考えない。「なんか困ってたから」。

 

お人好し過ぎて、利用されちゃうんじゃないの?と心配になるが、どうも母の友人たちは皆良い人で、あげたお惣菜の代わりに、おせんべいや、チョコなんかを母にくれる。

(で、それもまた私に「美味しいお菓子もらったからあげるね」と横流し(笑)。)

 

Nobles oblige ノブレス オブリージュ

高貴な人は義務を負う

直訳すると分かりにくいけれど、要するに裕福な家は、それなりの社会貢献(お金を寄付したり、人助けをする)を求められる。

 

こんな言葉もありますが、下町江戸っ子育ちの母に言わせりゃ、そんなの関係ねぇ〜だそうです。

 

ただ、目の前に困っている知人がいれば、見ぬふりなんて出来るかぃ!って事らしい。

下町気質なのでしょうね。

 

アンパンマン的な(笑)。

困ってるなら、僕の顔を食べて元気出しなよ!

そんな損得考えない行為は、やっぱり人から愛されるんですね。

 

一人暮らで心配ですが、皆さんご近所がお世話してくれる。

話し相手になったり、車まで出してくれる事もあるそう。

部屋の蛍光灯交換も、隣のおじさんのお仕事。

雨戸が開いてなければ、確認のため呼び鈴鳴らしてくれるし(単に雨がヒドイから閉めてたらしい)、物々交換の様に、お互いに食べ物をあげたりもらったり。

 

結局、色々な友達に支えられて、楽しく暮らしています。

 

私の周りにも、お裾分けが上手な人がいます。

相手の負担にならないような心配り。

「沢山あるから、おひとつどーぞー!」って、笑顔でさりげなく。

そしてあげた事なんてすっかり忘れて、損得も貸借りの感情も無し。

 

そう言う人って、周りから愛されていて、どんどん幸運も寄ってくる。引き寄せてるんだよね。

お仕事の話だったり、耳寄りなお得情報だったり。

 

運が良いって人は、私欲がない。

コノ情報は自分だけのモノにしとこう、アレがあるけどもったいないから、あげない…そう言う考えが微塵もなく、スッと差し出しちゃう人。

 

運もお金も天からの回りものなのかもね。

運を周りの人に回せる人には、もっと大きい運がやってくる。

 

他人の悪口や噂話はせず、困った人を放っておけなくて、いつもケタケタ笑って呑気に生きている人の方が、なんか哲学や学問を超えた叡智を持ってるんでないかい?

 

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私はそう言う人になりたいなぁー。