竹垣、趣があって良いですよね。
最近は竹じゃなくて人工的にプラスチックのような素材で作られているそうです。
変色や腐食もなく、メンテ不要。
見分けがつかないくらいに精巧に出来ていて、ホテルや和食処から引っ張りだこらしいです。
・・・私が「竹垣良いねぇ~」と窓から眺めていたのは、竹じゃなかったかも ( ;∀;)。
確かにホテルやレストランは、慢性の人手不足の上に経費削減、竹垣の手入れなどしていられません。
たまに汚れをササっと水で流せば、いつまでも新品同様の姿。
インスタントでお手軽な便利アイテム。
そう思う一方で、ホンモノの竹垣に勝るものはないとも思います。
ちゃんと手入れをされて、竹の色にも年季が出て味わいを感じる繊細な日本の美。
朽ちて行くホンモノだからこそ味わえる侘び寂びですかね~。
イケメンのスウェーデン出身の庭師の村雨さんが言い切ってまして・・・日本人より日本の心を大切にしている人かもしれない。
便利で効率の良い人工竹垣と、ホンモノで丹精込めて手入れされた竹垣、考えますわ・・・。
便利さだけを求めてはいけないし、心を失ってしまうのは寂しい。
と言って、やる事沢山あるし、いちいち1つずつ丹精込めていたら時間も体力もお金も持たない。
大量消費社会・・・という言葉が浮かびました。
沢山の選択肢や、情報やモノが溢れすぎている。
一つの物を大切に育み、最後まで付き合うという事が出来てない気がします。
擦り切れるまで洋服を着る事もないし、鉛筆が小さくなったら付け足すキャップなんて今は使わない。
新しいものが出たら気になって、興味がどんどん移っていく。
直したりメンテする方がお金がかかる事があります。(洋服の染み抜きだのお直しの方が買うより高かったり!)
一つのモノにじっくり向き合って、最後まで一緒に全うする・・・利便性や効率だけが前面に出てくる時代の今は、逆に贅沢な事なのかもしれません。
丁寧な暮らし・・・私のこれからの目標です。
時間と手間(とお金)をかけて、じっくりモノに向き合う事に憧れます。
ホンモノの竹垣を手に入れて、緩んだら組み直し、磨いて汚れを丹念に除いて徐々に味わいが出てくるのを楽しむ。
そんな生活。(あくまで例えです。本当は竹垣要らない・・・マンションだし)
人工竹垣では味わえない贅沢。
人によっては、効率が悪いとか無駄とか思うでしょうけどね・・・。
非効率だし、便利ではないけど・・・それを味わう心の余白が必要なのかもしれません。
竹垣じゃないけど、ポトスの植え替えをしてみました。
成長しきって葉が落ちて“落ち武者”状態でした(笑)。
今までなら新しいのに買い替えて、バイバイ。
ネットで調べたら、素人でも植え替えが出来るらしいので挑戦してみました!
毎日どうかな?と思いながら様子を見るのが楽しい。
水あげすぎかな?逆に乾いてないかな?栄養剤与えてみよう。
・・・今までになく愛おしく思える新生ポトスちゃんを見て、やっぱり丁寧な暮らしって良いな・・・と思うのです。
安易に別のポトスに買い替えたら得られなかった、心の豊かさだと感じます。
植物を育む・・・と思っているけど、逆に植物が自分の心を育んでくれているんだね。
持ちつ持たれつ(笑)。
でも・・・持たれてる方が多い気がする。
一生懸命に手間と暇をかける贅沢を教えてもらったし。
昔は、植物なんてメンドーだから、全部ニセモノ置いておきゃいいじゃんっていう効率100%でした・・・。
・・・進歩したなぁ~、自分 (^-^)