「豊か」とは何か?
恵まれた日常を当たり前のように享受していると、ボヤっと忘れがちな大切なこと。
発展途上国の中の貧しい村に暮らす子供達の、学校事情を紹介するTV番組を見ました。
世界中どこもコロナで・・・学校も閉鎖されてしまったそうです。
街の子達はオンライン授業に切り替え。
貧しい村には、インターネット環境も、Wifiもありません。
教育の機会を奪われてしまったのか!?と思いきや、逞しく学んでいました。
閉鎖された学校の先生達が、TVをバイクに載せて村までやってきて、オンライン授業を録画したものを流しているのです。
各学年、宿題もあって小学生から高校生まで。
生徒たちは入れ替わり立ち代わり、その学年の時間になると集まって、何もない広場の地面に座り一生懸命にTVの授業を聞いていました。それ以外の時間は家族の農業のお手伝い。
インタビューに答えた子供たちは
「勉強は楽しい。将来は、医者になりたい。この村には医者がいないから」
「将来は学校の先生になりたい。この村の子供たちに勉強を教えたい。」
目をキラキラさせて答えていました。
TVをバイクに載せてやってくる先生も、その村出身の先生。
村の子供たちに、少しでも勉強する機会を与えたいという気持ちでやっていると。
みんな、周りの誰かのために。
ふと自分の事を思い返してみました。
小学生の時、、、将来の夢。
花屋さんとかペットショップとかだったかな~。
自分が好きなものに囲まれた仕事だから。
決して誰かの為とか、家族や友人たちを助けたいとかの理由じゃなかったな~。
今は会社員となり働いていますが、家族の生活を少しでも楽にしたい・・・でもない。
なんとま、貧しい村の子供たちに比べて、、、自分勝手な ( ;∀;)
心の豊かさとは、お金や環境、地位や名誉、そんなものでは生まれないのですね。
逆にモノやお金に恵まれすぎて、見えなくなるものなのかもしれません。
貧しい村の子達は、モノの豊かさを知りません。
ネット通販でポチっと何でも手に入る便利さや、いつでもコンビニで好きな物を買える豊かさなど、想像も出来ないでしょう。
でも、心の豊かさのレベルは我々より全然高いのかもしれないですね。
一方の世界にいると、もう一方の世界の事なんか忘れてしまいがち。
ふと、何も持たない方が豊なのかもしれないな・・・と思っています。
子供の頃に少ないお小遣いを握りしめて、駄菓子屋で買えたお菓子の美味しさや幸せな気持ち。
父母の誕生日に、紙に一生懸命書いて作った「肩たたき券」・・・使われた記憶はないけど 笑。
そういう、モノでは買えられない豊かさ。
忘れないで心にとめておきたいですね。
今コロナでストレスが普段よりも多い生活、、、。
制限が多くて辟易している人もいます。
生活が変わってしまった人も多いと思います。
心がどんどん細く弱く、貧しくなってしまいがち。
そういう時ほど、心の豊かさを考え直したいと思います。
誰かの為に、
もしくは誰かから必要とされる
・・・実はすごく豊かな事なのですよね。
それだけで十分価値があることなのですね。 シミジミ。