ヨガの小路を散歩して

アシュタンガヨガの練習日記、ヨガや旅のことなど綴っています

相互コミュニケーション

先日SNSの投稿で、道に落ちていた張り紙が話題になっていました。

「田んぼのカエルの鳴き声がうるさくて眠れないから、騒音対策をしてください。 近隣の者より」という、田んぼの所有者にあてたものだったそうです。

 

カエルに「シーっ」とお願いするのかしら(笑)。

自然とは、動物とは・・・そういうものだ、、、という“当たり前”が無くなって、カエルが悪い、田んぼの所有者の責任問題という、、、自分都合の論理だと気づかないのでしょうかねー。

もしかしたら聴覚が過敏な病等で困っている方かもしれませんが・・・張り紙だけでは事情が分かりません。

しかも名前も出さず、近隣の者というだけでは、、、話し合いすら出来ないですね。

 

同じような話を先日実家の母からも聞きました。

実家の居候猫が外で寝ていたところ、近寄って無理にちょっかいをだして来た小さな娘さんを軽く引っ掻いてしまったそうです。

様子をみていたウチの母が家から出てみたところ、娘の母親がクレーム口調で「この猫の飼い主は誰だか知ってますかっ!」と聞いてきたそうです。

人を引っ掻くような猫を放し飼いにしている飼い主が悪い・・・と言いたかったようです。

勝手に人の敷地に入って、無理やりちょっかいを出したことは、、、さておき、らしいですよ。

小さな娘さんの方が、必死にその母親に弁明してその場を引き取ったらしいですけどね、、、どっちが大人なんでしょうね(笑)。

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そんな後日談を聞きながら、私は「その娘さんは、ずっと母親のそんな(クレーマー)な姿を見て世間との間を取り持って生きて行くのか、、、」と可哀そうになりました。

 

動物の嫌がる事をしたら、引っかかれても噛まれても、そりゃ仕方のないこった・・・と私は母から教えられてきました。

「猫は噛むもの、引っ掻くもの」・・・と。

 

カエルは田んぼの害虫駆除の役目があり生態系の一角を担っています。

そしてカエルは鳴くもんです。

 

話し合おうとか、事情を聴いてもらおうではなく、一方的に無記名で対策だけを要求しているのは正しいのか?

無責任な田んぼ所有者による騒音被害というセオリーになってしまったのでしょうか?

昔はそういうタイプの人は周りに居なかったように思います。

 

親は子供に「自然とは動物とは、そういうもんだ。」と教え、

周りの人とのつながりで「あんた、それはアンタが間違ってるよ」と誰かが言ってくれたもんですね。

 

今は自分都合で善悪を判断しても、誰もそれを咎めてくれる周りの人もおらず、

一方的にSNS等で発信して自分の正義を正当化する・・・という手段ですもんね。

 

自分の要求が理不尽なものかどうか、、、立ち返って冷静に判断するというプロセスが抜けていますね。

そして問題があったら、一回顔を突き合わせて話し合おうという姿勢は、もう古いのですかね・・・・。

 

時代は変わってしまったのでしょうか。

今私が隣に住む子供の悪さを叱ったら、確かに大問題になるでしょうねぇ。

せいぜい、、、マンションの管理人に情報提供するくらい。

それすらバレると怖いから、見て見ぬふりをしてしまうかもしれない・・・。

 

「お互い様」精神って、昔はもっと当たり前だったような気がします。

ちょっと何か不都合があっても、「何かあった時は助け合う人なんだし。お互い様なんだから」。

「子供がイケない事をしたら、お互いに誰であろうとちゃんと叱る」

顔が見える相互コミュニケーションが今は省略されつつあるような気がします、、、でも・・・それが大切なんだけどなぁ~・・・。

 

以前近所の人からの、公園の子供の声がうるさいというクレームで、公園自体が無くなった・・・というニュースがありましたね。

大炎上していたので、クレームの声をあげた人は大変だったのではないかと・・・心配するほどでした。

もう少し「お互い様」という気持ちで双方が歩み寄れていたら、、、結果が違っていたのではないかと思っています。

 

日本

「他人様に迷惑をかけないように生きて行きなさい」

インド

「アンタも誰かに迷惑をかけて生きているんだから、人の迷惑も許しなさい」

 

文化の違いでしょうけど、お互い様っていう気持ちはあった方が良いと思っています。

その方がストレスも減るから、寿命も延びると思うんですよ(笑)

 

私は昭和の古い人間なもんで・・・今どきのコミュニケーションというものが良く分かってないのかもしれませんねー。

でも古いものも、、、なかなか良いですよ。

今の良い所、昔の良い所・・・それぞれ上手く取り入れて上手な生き方が出来ると良いですよね~。

 

私は、実家の居候猫に引っかかれても、、可愛いから怒る気にもならないですヨ。

親バカならぬ、猫バカ (‘ω’)

逆に怒らせるような事してごめんね・・・って、上下関係が出来上がっています(笑)