ヨガの小路を散歩して

アシュタンガヨガの練習日記、ヨガや旅のことなど綴っています

優しい時間

住んでいるマンションのエレベーターで、子供連れのファミリーと相乗りする事が多々あります。

もちろんサラリーマンも、ご老人も、沢山の人と乗り合わせます。

 

そんな時にふと“優しい時間”が流れると、家に帰った後にフンワリとした心地よさを味わいます。

 

夕方の保育園帰りの子供たちは、ママに沢山甘えたいし、やや興奮状態で落ち着かない感じ。

ママは仕事の疲れを引きずりながら、乗り合わせた人達に気を使い、静かにするように必死に子供に声を掛けます。

 

そんな時、乗り合わせた誰かが「あら、可愛いのね」とか、「お、ボク凄いね~」なんて、笑顔でほんわかと声をかけている姿を見かけます。

お母さんにも「良いんですよ、大変ですもんね」なんて、心の負担を減らしてあげる言葉をかけたり。

 

お互いがお互いを思いやる、優しい時間。

 

・・・なんとなく、自分まで癒されます。

 

声をかけないまでも、母親と子供に優しく微笑んで“大丈夫ですよ”と意思を示してあげるだけでも、優しい空間が生まれます。

 

最近、世知辛い世の中で・・・なかなかそうは行かないものです。

 

電車でギャン泣きしている子供をイライラする目で見る人、

わざと舌打ちして席を移る人、

または、騒ぐ子供を放って、母親同士て盛り上がって話してるグループ、

それを明らかに機嫌悪そうに睨む人、

 

・・・それを見ているだけで、おばちゃんのワタクシは自分の心が痛みます。

 

心の余裕ですかね。

 

コロナだの、値上げだの、仕事、家庭、、、ストレスが多いからこそ、どんどん普段ならばやり過ごせる事が、許せない。

心の余裕が無くなると、他人への攻撃性が増すような気がしますのよ。

 

自分に置き換えると、

ラクティスを満足に行えた日は、終わった後まで清々しさが持続します。

満員電車でモミクチャにされても「あ~皆んなも辛いのよね、大変よね。」と、なんか、許せちゃう(笑)。

逆に、不甲斐ない練習で凹んでいる時は「押さないでよ!このカバン邪魔よ!イヤフォン音漏れ最低!」と文句ばかりが頭に浮かびます。

・・・状況は同じなのに、自分の心模様で全く違った心象になります。

f:id:Piccolina_mami:20230111172824j:image

確かに、練習後、練習生同士で揉めている姿、、、無いですもんね~。

逆に「今日寒かったっすね~!」 「いやぁ~キツカッタ~」とか、和気あいあい。

 

確かに・・・エレベーターの優しい時間と同じような、ふんわりとした空気感を感じています。

幸福感に包まれている時は、他人にも優しくなれるもんです(笑)。

 

このご時世・・・ガス抜き出来る時間と空間が必要とされるのでしょうね。

 

皆んな、アシュタンガやれば良いのに(笑) (‘ω’)

 

優しい時間を共有すると、共有した相手もまた他の誰かに優しくなれます。

少しでもそんな時間が増えますように♪

 

エレベーターで壁に大きな鏡がついている意味を最近知りました。

車いすの人がバックで降りる時に、後ろの状況が分かりやすいように・・・なのだそう。

今までヒマつぶしで身だしなみを整えるだけに使っていましたが、そんな優しさのアイテムだったとは・・・。

 

「優しさとは想像力」という言葉があるそうです。

相手の気持ちを想像することから、優しさは生まれる、、、という事らしいです。

 

車いすの人の気持ち、

やんちゃな子供をあやしながら頑張る母親の気持ち、

色々相手を思いやれる心の余裕があれば、きっと優しい世界は広がっていくような気がしています。

 

何か相手の肩の荷がフッと下りて優しい気持ちに戻れるような、そんな一言をかけてあげる人になりたいな、、、なんて思っています。