昔、昔・・・・。
RYT200の勉強中の頃、インストラクションのコツを教わりました。
「10個言いたいことがあるならば、5個に絞りなさい。それでも受け手側の生徒さん達にちゃんと伝わるのは1個、良くて2個。全部10個言っちゃうと、情報量が多すぎて、結局何も頭に残ってないものなんだから。」
ごもっとも。
慣れないうちは全部言ってしまいたい。情報を出す事に精一杯過ぎて、精査が出来ないものです。
でも、上手だな~と思うイントラさんは、言葉は少なめで空間があります。
しっかり言葉を選んで、耳障りに感じない少ないインストラクション、内観を促すような誘導。
私はまだまだ言葉が多く、し~んとする間が続くと、つい言葉を足しちゃう。テヘヘ。
人に伝える技術で大切な事は、引き算をする事。
伝えたい部分だけを上手く表現すること。
ブログを書くのも好きですが、読むのも好きです。
やっぱり文章も同じです。読みやすい、面白いブログの方は引き算が上手い。
文章を削って、精査して、一番少ない言葉で、空間のある表現をする。
まだまだ見習うことばかり。
(本が大好きな人が多いです。インプットが多いとアウトプットも上手)
オシャレもそう。ゴテゴテなんでも盛っちゃう・・・ダサい。
コツは引き算らしいですよ。(私はユニクロなんで、そーゆー世界とは無縁ですが)
実は、アーサナもそうなのかもしれない。
引き算の美学。
どんどん無駄を削っていくと、アーサナとしての型が安定してくる。
頭を振ったり、手をひらひら、足をもぞもぞ、・・・結構してるのよ、私。
更にカウントでキープしている間も、重心の位置やアライメントを気にしたり。
「このアーサナは足の角度は・・・身体の向きは・・・ドリシティは・・・」無駄な考え&動き。
肩の力、背中の力み、呼吸の勢い等々、盛って&盛って“頑張ってる”アーサナの完成。
足し算ばかり。
タダーサナ(山のポーズ)でも
「足くっつけて、中指がマットまっすぐ、内踝から内腿までチャックで閉じるように内腿を意識して、お尻を緩め、背骨は自然に積み上げて、顎は引いて肩はリラックス。土踏まずを引き上げ、膝のお皿も一つ引き上げる」はぁ~・・・もうお腹一杯。
それよりも
「頭から足まで骨で重心を捉えて、バンダを意識して立つ」の方が、身体の繋がりや連動が感覚で入ってきます。
「頭を腹に持ってこい」。
頭で理論で考える事をやめて、腹(感覚)で捉えなさい、という教え。
一朝一夕で、「ハイ、そうですねっ」て出来るもんじゃ~ありません(笑)。
でも、引き算で考えていくと少しずつ感覚で動けてくるかも。
ひとつ、ひとつ、引き算が出来るところを探していこう。