ヨガの小路を散歩して

アシュタンガヨガの練習日記、ヨガや旅のことなど綴っています

道具の進化 身体の退化

David Swenson先生のデモ動画をYoutubeで見ました。

5分くらい、壇上でアーサナをしている姿。

いやぁ~惚れ惚れするほど凛とした動きで、見飽きる事はありません。

David Swenson demonstration in AYC'09 - YouTube

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そして、、、なんとマットなしで床の上。

マ・・マジですかぁ。

ジャンプバックの着地も、倒立からの着地も、、、床に直接ドンっ。

痛くないのぉ~??

強くバンダが出来ているのでしょうね~。

なんか、すごいわ・・・。

 

別のインタビュー動画で、David先生が最初にマイソールに練習に行ったのは1977年で、パタビジョイス師は60代、生徒はDavid先生を含め3人という・・・今では考えられないような小さい規模だったと語っています。

当時はヨガマットすら普及してなくって、厚手のコットンで織られたものは多少現地にありましたが、練習生はビーチタオル(バスタオル)やベットシーツ、切り取ったカーペットなどを敷いて練習していたそうです。

滑るし、薄いし、大変だったろうなぁ~。

 

40数年でなんという進歩 (*’▽’)

今はMandukaだのLiformeだの、グリップとクッション性が良いものが手に入る世の中。

その他ヨガマットの種類は数え切れないほど・・・。

更にプロップスとしてブロックやストラップ、ボルスター・・・最近ではマットに膝を着くのが痛い方用に膝当てパットまであります。

 

昔のバスタオルやシーツで練習していた時代の人たちには、、、驚きでしょうね 笑。

過保護になったもんだ・・・とか言われそう (*’▽’)

 

逆に今、私・・・床の上にバスタオル1枚の上でプラクティス出来る自信はありません・・・。

ジャンプバックで足指を突き指しそうだし、膝付いたらアザだらけよ。

タオルにグリップなんてモンないでしょ、、、すぐケガしそうです。

 

道具など揃ってない時代に練習していた人達をただただ尊敬。

超人ですね、ほんと。

彼らのバンダはそうやって鍛えられてきたのか~ (*‘ω‘ *)

そりゃ、バスタオル1枚だって、床だって大差ないものね・・・。

 

さてさて、ここからまた40年先には、ヨガの道具はどう変化していくのでしょうかね。

もうマットじゃなかったりして。

ウエアだって、薄くても反発力を高めたり、緩衝材みたいに守ってくれたりしないかな。

 

昔のシャラの話はとても楽しいです。

厳しいながらも、エネルギーと熱気に溢れ、みんな顔見知り。

 

David先生は恐らく今は御年65歳ぐらいでしょうか。

ずっとPracticeを続け、ご指導されていますね。

いやぁ~・・・考えたら凄い事ですよ。

恐らく、若い頃はもっともっと動けたし、アーサナだって沢山出来たでしょう。

出来なくなってきた時に、、、どうするか。

自分の動けない身体に失望して、練習から遠ざかってしまわずに、老いた身体に向き合って続けていく方が大変だと思います。

 

だから、レジェンドなのでしょうね。

 

ホント、身体の使い方が上手で、ドンドンとアーサナが進んで出来ちゃう人の方が衰えた時に辛いと思うのですよ。

出来ない自分に向き合う経験が少ないでしょうし。

出来るようになる、、、が当たり前だったのが、逆に出来ないようになっていく、、、。

心の葛藤があると思います。みっともない姿でプラクティスしたくないと思うかもしれません。

 

最初から出来が悪くてドンくさいワタシの方が、出来ないのが当たり前なので、出来たら「お~神よ」と喜び、出来なくなっても「はい、そうですか」とすんなり受け入れられる体勢が整っているかも 笑。

David先生の今の年齢まであと約15年、、、さて、私はどうなっているでしょうね。

流石に先生の様には動けてないし、既に練習してないような気もします・・・。

それでも、ある程度健康だったら、ヨガの恩恵はしっかり受けていると思うのですよね。

 

道具は進化し、身体は退化する、、、あと20年先のヨガを見れたら良いな。