母からの愚痴電話も・・・娘として聞き役になるのも役割だと割り切っています(笑)。
先日も堰を切ったように話し出す声を聞き流し(コラ)、ストレス解消されるまで待ちます。
大抵は、「〇〇さんがXXと言ってる、それって△△って事よね。酷いわよね~」みたいな、、、
自分の都合で話を組み立てて、イライラしている事が多いようです。
段々と、年齢を重ねると見える世界が狭まり、社会のつながりも限定され、増々自分の価値観=世界の全てになりがちですね。
明日は我が身という気持ちで、、、反面教師としての学びと思って聞いています(笑)。
先日もそんな事がありました。
最近引っ越してきた、ご近所の若い奥さんから「家の塀にハチの巣があるから、子供も通るし危ないから駆除してくれ」・・・という手紙がポストに入っていたそうです。
それにご立腹だったようでした。
母の常識では、手紙という手段とその書き方にカチンと来たそうなのですがね・・・。
“近所なんだから、呼び鈴鳴らして、直接話してくれればいいのに”
“蜂の駆除業者まで名前と電話番号まで記載して、そこに頼めっていう横暴な感じだし”、
(フツーは「何かお手伝いできれば」ぐらいに留めておくもんだ・・・という母の常識)
“自宅の敷地内だから責任もって駆除してって、、、まるで悪者扱い。”
更に、一応書いてある業者に頼んだら出張費として想定より高額な支払いになった・・・。
なんかひどい目にあったわ~。
・・・というセオリーの様でした。
以前同様に蜂の巣が出来た時は、長年のご近所付き合いの方々が、(母の想定通り)直接声をかけてくれて、そこのガテン系の若旦那が竿で駆除してくれたのだ、、、、と。
だから、この手紙で「駆除しろ」とは、マナーがなってない。
やり方が気に食わない。
・・・というお怒り内容でした。
母から見える一面は、そうなんでしょうね~。 (‘ω’)
ただ、よくよく聞くと、そこまでヒドイ書き方でもなく、お宅の猫ちゃんも可愛いですね~と・・・クレーマー的な手紙でもなさそうでした。
しかも、ちゃんと差出人として名前も書いてあるし、明らかに敵意も悪意も無い。
その若い奥さんからしたら、自分の小学生の娘たちが危険なので、どうにかしなくては、、、という一心だったのでは、と憶測します。
そして80歳近い母は蜂の駆除業者など調べられず困るだろうから書いておこう、、、という気持ちで業者名を記載したのでしょう。
それが、まさか母のご立腹ポイントになるなんて思いもせず・・・ね。
若い奥さんからの見える一面は、また全然違うものですよね、きっと。
物事は多角形なので、光が当たる場所や見る角度によって、全く違うストーリーになるものです。
自分の思った通りではないと、「相手がおかしい」
「普通はXXという対応をするもんだ」
全部、自分都合なんですけど、そこに気づけなくなっていくのが、、、歳なのでしょうかねぇ。
私が子供のころに、欲しかったおもちゃをおねだりする時に「皆んな持ってるし!」と言うと、「皆って誰よ、全員そうじゃないでしょ!」と一喝されたのですが・・・。
今・・・私は母に「普通って何よ、アナタが勝手に決めた普通でしょ!」と言い返したい。
・・・が、愚痴を聞くのは娘の役目 (‘ω’)。
そこをグッと堪えて、やんわり逆の立場のストーリーを話しました。
母は一通りしゃべったらスッキリしたようで、一応話に耳は傾けてくれたようでした。(納得したかは別次元)
世の中は白と黒だけの世界ではないのです。
ほぼグレー。
時代劇の水戸黄門のように、悪者はトコトン悪いヤツで成敗される・・・という勧善懲悪というハッキリしたものではないのですね。
鬼平犯科帳のような、悪者にもそれなりのストーリーがあって人間味があるものです。
自分が聞いている話は、多角形の物事全体に光があったった公平な話なのか・・・
誰か1面だけを切り取って、自分の考えでストーリーを組み立てた話しなのか・・・
理解しておく必要がありますね。
間違っている、おかしい・・・自分がそう感じた時は、本当に公平な目でそうなのか?自分のセオリーに外れたから許せないだけなのか?考えてみようと思います。
歳を取るにつれ、余計に気を付けなくてはいけないなぁ~。
(巷では暴走老人なる言葉もありますからね)
母との電話はそれでも週1回ぐらいです。
今はコロナの再拡大もあり、なかなか実家にも行きにくい状況もあり、なるべく話をするようにしています。
愚痴はスルーしてますけどね、、、一応一人暮らしの母の健康危険度チェックも兼ねて(笑)
言葉が上手く出ない、明瞭でなくなった
話の辻褄が合わない
怒りっぽくなった
被害妄想(お金が盗まれたとか、モノを盗られたなど)が無いか?
何にも興味が無くなったとか
・・・痴呆症を軽くチェックしながら話を聞いています。
誰かが小さな異変に気付く事が早期発見につながるはずです。 (‘ω’)
母はそんな風に話を聞かれてるとはつゆ知らず機関銃のように話してます、、、けどね。
親孝行、したい時には親は無し・・・という言葉があるぐらいですからね。
なるべく話を聞くのも親孝行と思って、母がヒートアップしない程度に相槌を打ちながら聞いてます(笑)。