ヨガの小路を散歩して

アシュタンガヨガの練習日記、ヨガや旅のことなど綴っています

敢えて向き合わない

ヨーガ・スートラの有名な解説本「インテグラル・ヨーガ」を読み返しています。

何度読んでも学びがあるのがスゴイ

(って、読む度に新しい発見があるのは、、、読み飛ばしていたのか!?疑惑)

 

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  • 33節

maitrī-karuṇā-muditā-upekṣānāṃ sukha-duḥkha-puṇya-apuṇya-viṣayāṇāṃ bhāvanātaḥ citta-prasādanam 

原文なので、なんのこっちゃですよね・・・(≧▽≦)

(訳文:他の幸福を喜び【慈】不幸を憐れみ【悲】他の有徳を欣(よろこ)び【喜】、不徳を捨てる【捨】態度を培う事によって、心は乱れ無き静澄を保つ)

 

単純な事ほど難しい・・・。

他人の幸福を心から祝福し、不運に見舞われている人には手を差し伸べ、立派な人に会ったら手本として見習い、ダメな人(本ではヨコシマな人)がいたら相手をせずに無関心でいること。

 

まぁ・・・最初の3つはなんとなく分かる(笑)。人として行うべき行為。

最後のダメな人には無関心・・・今のコロナのストレス社会では心にとめて置いて損はない言葉。

 

あおり運転の当事者の言い訳「相手の運転がなってないから、教えてやろうかと思って」

店員にどなりちらす迷惑なお客「俺は大企業の取締役だったんだぞ、なんだオマエのその態度は」

SNS等で心無い言葉をコメントする人「あいつがイケないんだから、成敗したって良いんだよ」

 

残念ながらニュースや身の回りでも起こりえる事ですよね・・・。

そして理不尽な主張に更に辟易します。

 

インテグラル ヨーガの中では、著者が子供の頃に教わった話を引用しています。

(要約)

ある日、サルが雨に打たれてずぶ濡れで木の枝に座っていました。

それを見たスズメがサルに言いました「僕たちみたいに先を見越して、雨宿り出来るような巣を作っておけば良いのに。君たちは人間の祖先で頭良いんでしょ。なんでやらなかったの?」

それを聞いたサルは逆上「あぁ!?説教しよってのか、この俺に。からかってるんか、オラァ!」

そう言って、サルはスズメの巣を壊してしまったのでした。

そしてスズメも雨にずぶ濡れになってしまいました、、、とさ。

 

余計な事を言ったおかげでスズメちゃんは酷い目に遇ったのでした・・・。

サルはダメな人。そんな人に面と向かってアドバイスしたって、逆切れするだけ。

そういうヤカラは放っておくのが、自分の心の平穏を保つためには肝心。

 

自分の心の平穏を保つために必要な事であって、、、そういう事は全部見て見ぬフリをしろと言ってるワケじゃない。

(ここ、重要!!)

 

もちろん声を上げる、きちんと叱る、ダメだとハッキリ言う事、必要な時はあります。

ただ、そうじゃない時、聞く耳を持ってない人、、、は、あえて対峙せずに無関心でいる事も必要。

 

本では、そういうダメ人間はいつか思い知る時が自ずと来るはずだと言っています。

あおり運転の人、怒鳴り散らす客、SNSで心無いコメントを書く人、巡り巡って自分にその行いが戻ってくる。

(そう願いたい!!)

 

ついつい、そういう人を見たら反撃したくなってしまうかもしれませんが、、、それが本当に自分に必要か考えてみるのも大切。

自分の心を乱し、ストレスを更に溜め込んで、相手に逆切れされ、余計な誹謗中傷されてまで行うべきものか?

敢えて向き合わないという心の強さも必要なんだと思うんですよね。

 

ほら、今、意味不明に色んなコワい人が世の中にいるじゃないですか。

立ち向かわない方が賢明な事もある。

 

ヨーガの目的は、心の作用の死滅ですからね~。

 

平常下より、コロナの自粛生活でストレスが増えています。

これ以上自分の心が傷を負わないように、守ってあげるのも必要ですよね。

私も余計な一言を言わないように気を付けています。

それが自分を守る盾。

 

そして人の幸福や喜びを素直に祝福できるように、、、プラクティス重ねます。

ついでに動物のおもしろ動画見て、心が癒され澄んだ気持ちになってます。

犬とか猫とか、パンダとか・・・あ~、、、彼らとはガッツリ向き合いたい♡