ふと見たSNSの投稿にㇵっとしました。
「ヨガで、“まずは肩回しから始めましょう~”って言うけどさ、その前にその胡坐みたいな座り方が出来ないんだけどっ」
胡坐が座れない人、辛い人・・・股関節やお尻が硬かったり、膝や足首の角度が辛い人、実は沢山いるんじゃないかなぁー。
ヨガクラスでは呼吸を整えた後、身体を解すところから始めます。
大抵、イントラも含め・・・“当たり前に”胡坐(あぐら/スカーサナ)でマットの上に座ります。
その姿勢は「当然の事」として、クラスは進行していきます。
身体が硬くて上手く座れない人は・・・周りを見て、出来ない自分が恥ずかしい気持ちかも・・・。
大抵そういう人は、「先生、出来ません!」って声をあげる事も出来ず、
無理してやり過ごすか、出来なくてヨガを諦めちゃうか・・・。
初心者クラスでは「ブロックに座って高さを出して、股関節を楽にしてみても良いですよー」と、言葉では言うけどさ、、、
一人だけそうやるの、かなり勇気いるよ、ね・・・・(‘ω’)
特にグループレッスンでは、前屈が深い人が凄い、ポーズがキレイな人が優れている、みたいな空気がありますからね・・・。
「へ?そんな事出来ないの?」という一瞬の空気感が怖いのですよ。
そして、そんな周りからの目線。
本当はそんな事言われないし、笑われないのだろうけど、でも・・・声をあげにくい雰囲気。
ワタシだったら、次からはそのクラスには参加出来ず、フェードアウトです・・・(´・ω・`)。
クラスとしての雰囲気づくりに改善の余地がありそうですね。
私も以前イントラを少し経験した時、、、そんな配慮が足りてなかったのではないか、とㇵっとしたのでした。
でも、本当はそういう人の方がヨガを続けると一杯学びがあると思うのですよー。
なにせ、伸びしろが人一倍あるし、出来ない分・・・心と体の学びが多いハズです。
出来ないからこそ、基本に忠実に
出来ないからこそ、コツコツ地道に
出来ないからこそ、謙虚で奢らず
ヨガとして、一番恩恵を受けられそうな近道だと思いますのよん。
先日Chazenのオンラインの座学で「禅マインド ビギナーズマインド」を題材にしたクラスがありました。
4種類の馬の例え話があります(どこかの経典の引用らしいです)
卓越した馬(騎手が鞭を振るう前に、気持ちを読み取って動ける馬)
優秀な馬(騎手が振るう鞭が皮膚に障るかギリギリで読み取って動く馬)
普通の馬(騎手の鞭が当たって、動く馬)
劣った馬(騎手の鞭の痛みが骨の髄まで達した時に、動く馬)
さて、オノレはどれぞ?? (笑)
競走馬のような運動神経抜群の「卓越した馬」になれたら、グループレッスンのクラスで鼻高々ですよ。
ま・・・せめて普通の馬で・・・皆と同じレベルだったら秀でる事もなければ落ちこぼれる事も無く、安心。
この“胡坐が出来ないんですけどー”の人も含め、私のようなスタジオの練習生で断トツに上達が遅い・・・劣った馬グループ(笑)。
でも実際、ヨガのプラクティスでは卓越した馬だろうが、劣った馬だろうが、関係ないのですよね。
(私だって、練習を続けられてるんだからさー)
逆に劣った馬グループの方が、「自分は出来ないんだからさ、余計に頑張んなきゃね」って基礎を誰よりもしっかり学ぶし、ずっと謙虚に頑張るんだよー。
(自分、偉い♪)
どんなにアーサナ習得に時間がかかったって、、、それは優越とは関係ないはずなんですよねー。
アシュタンガ始めて、1年でセカンド制覇したったでぇーっ。アレ余裕やな、へ?皆出来ないの?て人も、
ヨガを始めて、1年続けて頑張って、ようやく胡坐で座れるようになりました!って人も
やっているのはヨガだけど、何か学び方は全然違う気がしてしまいます。
私は後者の学びでありたいなー。
そんな人が「胡坐が出来なくて恥ずかしいから、ヨガ辞めちゃった」なんて事がない、みんな上も下も無い雰囲気のクラスが沢山あると良いな~。
昔アシュタンガに出会う前に色々ヨガスタジオに通いました。
スタイル良く、身体も動くし、アーサナ沢山知ってる生徒さん達が最前列で、先生と仲良くワイワイしていて、その他の下々の民は端っこに目立たぬように・・・っていう雰囲気がダメだったなぁ。
そういう人達を見るとさ、怯んじゃうのよ、ヘッポコだから。笑
ワタシ自身は“劣った馬”グループ代表ですからね、そういう不器用な同じ人がいたらメッチャ勝手にシンパシーして応援しちゃいますけどねっ。
私みたいな・・・教わってもその通り出来ない、
体型もドラえもん、
皆にアーサナどんどん抜かされているけど、
・・・こうやって楽しく練習しているから、大丈夫だよ。(‘ω’)
今でも・・・クラスのプラクティショナーの最後列(学びの最遅レベル)から、皆さんの成長を眺めて楽しんでいますよ。(←いや、お前も頑張れ)
卓越した馬&優秀な馬グループさん達も、周りの期待値がどんどん上がるから大変だろな~。
難しいアーサナも、出来て当たり前の世界だもの。
私のような劣った馬グループはね、ちょっと背中で手をバインドできただけで「おーすごいね!がんばったね!」と大絶賛ですよ(笑)。
優しい世界で生きています (‘ω’)