ヨガの小路を散歩して

アシュタンガヨガの練習日記、ヨガや旅のことなど綴っています

目的はなんですか?

SNSなどをボーっと見ていると、「1日これを10分やるだけで、みるみる10kg痩せました」みたいな・・・動画を見かけます。

ホントか!? 脚を左右にユサユサしたりするだけで、、、?

 

2時間アシュタンガをプラクティスをしているのに、全く痩せずぽっちゃり体形を維持する私って、、、何なんでしょう (;’∀’)

 

この手の動画には、大抵同じような魅惑ワードが付いてきます。

「これだけで」

「たった1日10分やるだけ」

「簡単で楽ちん」

痩せたら世の中の肥満はあっという間に解消されますね(苦笑)

そんな時に、あの『筋肉体操』の谷本先生のインタビューを読みました。

そういう安易なトレーニングの動画については、「そんなの投資詐欺と一緒です」 とおっしゃっていました。

そうだよね、、、「必ず儲かる」「楽して稼げる」・・・確かに同じニオイ (笑)。

 

・・・って、ここからが本題です (‘ω’)

 

その中で谷本先生が筋トレについて、述べていて・・・プラクティスにも深く関係してくるな~と思いました。

要約すると・・・目的を見失わずに、そして・・・やればいいってもんじゃない。

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 まず、使う器具の重量や、やる回数にこだわり過ぎることは危険です。

たしかに、重いバーベルを上げたり、多くの回数をこなせば、達成欲や虚栄心は満たすことができます。

しかし本来、重量や回数は「手段」に過ぎないはずです。

にもかかわらず、いつの間にかそれ自体が「目的」にすり替わってしまう傾向にあります

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手段が目的に代わる・・・プラクティスでも、陥りがちな罠です。

 

カポをやる事、セカンドをやる事、、、それが練習の目的になってしま時。

そのために、ビンヤサを手を抜いたり、他のアーサナをズルしたり。

逆にテクニックばかりに走ってしまったり。

・・・身に覚えがあります。 (;´д`)

 

本来プラクティスの目的ってそうじゃない、ですよね。

呼吸とバンダとドリシティを守って、体内のエネルギーを循環させて動く事。

                                                                               

更年期の身体ともお付き合いしつつ、冬はプライマリーぐらいしか練習できなかったので、春からなるべくセカンドまでやるようにしています。

が・・・途中で集中が切れてダレてきたと感じたら、そのまま途中でフィニッシングに入ります。

目標のアーサナまで練習すること自体を目的にしないように。

そのための途中のアーサナを手を抜いたり、偏った練習をしないように気を付けています。

 

・・・ま、本来は頭で考えないで、無心で練習せいって言うけどね~ (;・∀・)

 

途中手を抜いたけど、プルプラクティス出来たら合格とか

カポが上手く出来なかったから、今日はダメな練習だったとか

 

手段が目的になってないか、、、ガムシャラな時ほど、立ち止まってみるのも大切かもしれませんね。

本来の練習から得られる色々なポジティブな面を置き去りにしているかもしれません・・・。

 

そして、沢山やったから、何度も繰り返しているから・・・アーサナが出来るという訳でもなく・・・

私のように何年たっても平社員、もとい・・・ヘッポコプラクティショナーで、プライマリーすら満足に出来てない人も、、、稀にいるのです。

 

それでも、練習を続けられるのは、目的がアーサナを先に進める事でも、美しく絵になるアーサナを目指している訳でもないから、、、かしら。

ヘッポコなりの味のある(笑)、楽しそうで、本人も幸せそうな、豊かな練習。

 

コンフォートゾーンから一歩チャレンジすることもあれば、

最前線から一時撤退して、基礎を見直す時期もあれば

ケガや痛みと相談しながらユルリと楽しむ練習も。

 

その時に自分に必要な練習をしっかり見極めて、欲張らない。

 

「たった10分で効果テキメン!」

「これだけで」

「楽ちん」

・・・そんなプラクティスは無いのですよ・・・。

 

そして、難しいアーサナが出来たら満足・・・そういう心を修練するのも練習の課題です。

テクニックに走りすぎる時もありますが、そんなこんなも・・・後から思えば気づきの過程なのでしょうね。

少しずつ、練習を通して「整う」という感覚を味わえるようになってきました。

 

ラクティスを1回やったからって変わりはないのですけど、、、続けていくうちに沢山の気づきがあります。

それが本来の目的なんだろな~。